今年最後の月初め、あるいはアドベント

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※信頼と安心の手広く使える程よい強力なカード(話とは関係ない)


タイトル通り月初め、あるいは月初(げっしょ)だ。

多くの日本人が一月の月初め、つまり元日をなんとなしに──この言い回しは方言らしい──有り難がるように、私にとって十二月の月初めは嬉しいのだ。

何故か。

アドベントカレンダーを開けられるからだ。

以前友人に話してもまるで通じなかったので一応紹介しておく。

アドベントカードとは、特撮ドラマ「仮面ライダー龍騎」に登場するカード群である。
仮面ライダーが、他の仮面ライダーやミラーモンスターと戦闘する際に使用する。基本的に「召喚機」(バイザー)と呼ばれるカードリーダーに装填することで効果を発動する(余談だが、このバイザーはライダーによってはそのまま武器として使用出来るものもあり、主武装としても活躍する)。

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※アドベント

という定番のボケをかましてみる。
が、そもそも両者共に広く認知されているわけではなく、更にこの二つに接点が余りにもないため、誰も得をしないギャグとなっている。

※それでも敢えて書いたのは少しでも認知が広がることを期待してだ。
※ちなみに、このボケを改めて確認するために「アドベントカード」で検索したのだが、両者混在していて非常に調べ辛いこと請け負いだ。

ここまで何も理解が得られないまま話が進んでいるせいで、既にブラウザバックされていることを予想しながら続けるが、話題にしたいAdvent Calenderは以下の内容だ。

クリスマスまでの期間に日数を数えるために使用されるカレンダーである。待降節の期間(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)に窓を毎日ひとつずつ開けていくカレンダーである。すべての窓を開け終わるとクリスマスを迎えたことになる。

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※元来は特に何もないはずだが、近年はお菓子を筆頭に色々バリエーションがあるようだ。

要するにクリスマスが待ちきれないのだ。
誤解を気にせずに云えば、正月を待ち望む日本人と置き換えてもらえればイメージしやすいだろうか。

引用させてもらったWikipediaには「複数人が持ち寄って特定のテーマ記事を1日から25日まで連日ブログで公開する」という趣旨のアドベントカレンダーもあり、はてなを利用している皆さんはこちらの方が馴染みが深いのかもしれない。

意地が悪い話だが、25日まで(それもお昼を過ぎてから)記事を投稿しているアドベントカレンダーがあるとすれば、如何にも日本人らしいイベント感覚で微笑ましい。


だいぶ話が逸れてしまった。

ところで別段熱心な信者でない私──大抵の日本人に漏れず無宗教かつ聖夜を共に過ごしたい特別な相手もいない──がこの一見退屈な窓開け作業に喜びを見出しているのかというと、見えない部分が少しずつ露わになる所にフェティシズムを感じるからだ。

勿論冗談だが、そこまで特別な理由などないのだと思う──それはそれとして昨今のミニスカサンタなどの要素と脱衣麻雀的なノリを合わせた商品として売れそうな…あまりにも需要的に時代錯誤が過ぎるか?少々雰囲気とマッチしにくい、やっぱり認知がまだまだな弱点もあるかもだ。億が一商品を見つけたら報告していただけると幸いです。

ただ一つ。
毎日開けるあの感じがソーシャルゲームのログインボーナスを彷彿とさせるのだ。

私が子供時代に買ってもらっていたカレンダーは様々だったが、特にお菓子が入っていてちょっと特別感のある種類が好きだった。
時代は変わっても、イクラよりも虹色の林檎の方が嬉しいのである。



※何か思うことがあれば、「いいね」や感想を貰えると私の気持ちを揺さぶれます。気楽にどうぞ!

ゾンビィな一週間とちょっと

かれこれ一週間以上更新がなかったので、私は死んでいたのだろう。

つまりゾンビだ(あるいは神の子)。
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※富士見の一時代を築いた作品…と思っている。ゆずっこ(で良いだろうか)ならメイビー知ってる。いや知っててくれ。

この出だしから類推して欲しいが、今回の記事は名案がないまま進んでいる。

つまり平常運転だ。

以前書いたと思うが、何も書かない日は気分が穏やか(=並あるいは起伏の得られない状態)なので、それはそれで不健康なのかもしれない。

とは云え、一般の成人男性であるから何にも変わったことがない訳ではない…ない…何もなかった。

もうちょっと詳細に振り返ってみよう。

金曜日の夜あたりからか。

多分元気に過ごした、ひぐらしを鑑賞したと思われる(その日暮らしな奴だ)。

土曜日は半日寝て、残りは無性に「リゾネーター」デッキが組みたくなったのでレシピを一旦完コピしつつ入れ替え足し引きして結局最終地点が決まらず不貞寝。
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※リゾネーター。決闘者でトレーナーで提督で探索者でマスターで…な時期も懐かしい(所謂黒歴史だろうけれど、肩書きがいっぱいあると嬉しいのはいつの時代も変わらない)。

振り返ると少し恥ずかしくなってきた、この辺でやめておくべきか?

日曜日も似たような状況に違いないのだが、剣盾のランクマッチに潜っているので不貞寝部分がないものと思われる。

が、しかし、ここで悲劇

勝ち越せないのだ。

勝率5割。

一歩下がって一歩上がる。

牛歩よりなおタチの悪い現状。

いっそ完敗なら諦めもついただろうに…

感情を制御できない人間はゴミと言われても全く反論の出来そうにもないまま、未完なデッキと停滞した戦績が同時並行的に続く。

いや、続かないのだけれど。

水曜日ぐらいには一応デッキも形になった(ほぼテンプレ構成だろうが回らないよりは一先ず良いだろう)。

ランクマッチは勝負して負けるより試合を降りる方が恥ずべきことと根性論の極地みたいなことを(何故か)ありがたがって対戦続行。

10000位前後程度の実力だと時間帯による対戦相手との噛み合いや、その日のコンディションが諸に影響されるのか若干の好調を見せつつ最終調整の時期。

色々書いたが、まあ停滞よりの前進としておこう。

そうそう、合間にイベントもあったし、数日の不貞寝が主だった原因と云えよう。

しかし哲学的ゾンビィだったことに変わりはなさそうだ。

脱却する方法はあるのか。

そもそも今までの人生そのものがそうでないと言い切れるのか。

答えは自分の中…あるいは未来に。

【ポケモン】準伝説捕獲時の実数値早見表【剣盾版】

アローラ!

もう随分前ですが、冠の雪原が実装され、剣盾ゲーム内で捕獲可能な準伝説(ひとつのアカウントで一匹しか入手できないポケモンと定義)が大幅に増えました。

そして、前作や今作の新要素のおかげで格段に厳選自体がしやすくなったものの、従来から存在するイカサマなどの対策──攻撃実数値(実際の能力の値)が高いと身代わりが壊れて対戦の趨勢に影響するなどが考えられる──が疎かになりがちなのではと考え、剣盾における捕獲時の実数値の最高値(V)と最低値(逆V)を一覧にしました。

具体的にどの値まで粘るべきなどは各自の調整によると考えていますので、どの程度個体値を妥協するかの目安としてもお使い頂ければと思います。

※需要があれば伝説、幻も作成するかもです。

以下注意点。

1.実数値の並び順は「HP-攻撃-防御-特攻-特防-素早さ」です。
2.性格は補正なしの値を記載。上昇補正は1.1倍、下降補正は0.9倍して小数点以下を切り捨てた値です。
3.世代毎、全国図鑑順に並べています(リージョンフォルムは最後)。
4.基本的にダイマックスアドベンチャーで捕獲可能(Lv70)ですが、一部違うものはその都度補足してあります。
5. Lv50同士の対戦を基準に、私が考慮すべきだと思う箇所に赤字を入れました。


1.フリーザ
最高 227-145-166-159-201-145
最低 206-124-145-138-180-124
2.サンダー
最高 227-152-145-201-152-166
最低 206-131-124-180-131-145
3.ファイヤー
最高 227-166-152-201-145-152
最低 206-145-131-180-124-131
4.ライコウ
最高 227-145-131-187-166-187
最低 206-124-110-166-145-166
5.エンテイ
最高 262-187-145-152-131-166
最低 241-166-124-131-110-145
6.スイクン
最高 241-131-187-152-187-145
最低 220-110-166-131-166-124
7.レジロック(遺跡)
最高 213-166-306-96-166-96
最低 192-145-285-75-145-75
8.レジアイス(遺跡)
最高 213-96-166-166-306-96
最低 192-75-145-145-285-75
9.レジスチル(遺跡)
最高 213-131-236-131-236-96
最低 192-110-215-110-215-75
10.ラティアス(盾のみ)
最高 213-138-152-180-208-180
最低 192-117-131-159-187-159
11.ラティオス(剣のみ)
最高 213-152-138-208-180-180
最低 192-131-117-187-159-159
12.ユクシー
最高 206-131-208-131-208-159
最低 185-110-187-110-187-138
13.エムリット
最高 213-173-173-173-173-138
最低 192-152-152-152-152-117
14.アグノム
最高 206-201-124-201-124-187
最低 185-180-103-180-103-166
15.ヒードラン
最高 229-152-175-208-175-134
最低 207-131-153-187-153-112
16.レジギガス(Lv.100 巣穴を調べる)
最高 361-356-256-196-256-236
最低 330-325-225-165-225-205
17.クレセリア
最高 269-124-194-131-208-145
最低 248-103-173-110-187-124
18.コバルオン(フィールドに出現)
最高 229-152-207-152-127-177
最低 207-131-185-131-105-156
19.テラキオン(フィールドに出現)
最高 229-207-152-127-152-177
最低 207-185-131-105-131-156
20.ビリジオン(フィールドに出現)
最高 229-152-127-152-207-177
最低 207-131-105-131-185-156
21.トルネロス(剣のみ 化身)
最高 212-187-124-201-138-182
最低 190-166-103-180-117-160
22.ボルトロス(盾のみ 化身)
最高 212-187-124-201-138-182
最低 190-166-103-180-117-160
23.ランドロス(化身)
最高 226-201-152-187-138-168
最低 204-180-131-166-117-146
24.タイプ:ヌル(Lv.50 バトルタワー)
最高 170-115-115-115-115-79
最低 155-100-100-100-100-64
25.カプ・コケコ
最高 199-187-145-159-131-208
最低 178-166-124-138-110-187
26.カプ・テテフ
最高 199-145-131-208-187-159
最低 178-124-110-187-166-138
27.カプ・ブルル
最高 199-208-187-145-159-131
最低 178-187-166-124-138-110
28.カプ・レヒレ
最高 199-131-187-159-208-145
最低 178-110-166-138-187-124
29.ウツロイド(冠の雪原クリア後)
最高 254-100-92-204-210-170
最低 232-79-70-182-188-149
30.マッシブーン(冠の雪原クリア後)
最高 251-221-221-100-100-137
最低 229-199-199-79-79-115
31.フェローチェ(冠の雪原クリア後)
最高 201-218-78-218-78-238
最低 179-196-56-196-56-216
32.デンジュモク(冠の雪原クリア後)
最高 217-151-126-268-126-142
最低 196-129-104-247-104-121
33.テッカグヤ(冠の雪原クリア後)
最高 237-168-170-176-168-112
最低 215-146-149-154-146-90
34.カミツルギ(冠の雪原クリア後)
最高 184-280-210-109-70-179
最低 162-258-188-87-48-157
35.アクジキング(冠の雪原クリア後)
最高 413-168-100-162-100-86
最低 392-146-79-140-79-65
36.ベベノム(Lv.20 話しかける)
最高 63-40-38-40-38-40
最低 56-34-31-34-31-34
37.ベベノム(Lv.100 経験アメで確認用)
最高 275-182-170-182-170-182
最低 244-151-139-151-139-151
38.ツンデツンデ(冠の雪原クリア後)
最高 187-210-322-100-168-44
最低 165-188-300-79-146-23
39.ズガドーン(冠の雪原クリア後)
最高 175-204-100-238-137-176
最低 154-182-79-216-115-154
40.ダクマ(Lv.10 鎧の孤島)
最高 35-26-20-18-18-22
最低 32-23-17-15-15-19
41.ダクマ(Lv.100 経験アメで確認用)
最高 261-216-156-142-136-180
最低 230-185-125-111-105-149
42.レジエレキ(遺跡 ドラゴと選択)
最高 213-166-96-166-96-306
最低 192-145-75-145-75-285
43.レジドラゴ(遺跡 エレキと選択)
最高 381-166-96-166-96-138
最低 360-145-75-145-75-117
44.ブリザポス(Lv75 タヅナで分離後)
最高 258-245-223-125-193-73
最低 235-222-200-102-170-50
45.レイスポス(Lv75 タヅナで分離後)
最高 258-125-118-245-148-223
最低 235-102-95-222-125-200
46.ガラルフリーザー(冠の雪原を徘徊)
最高 227-145-145-201-166-159
最低 206-124-124-180-145-138
47.ガラルサンダー(ワイルドエリアを徘徊)
最高 227-201-152-145-152-166
最低 206-180-131-124-131-145
48.ガラルファイヤー(鎧の孤島を徘徊)
最高 227-145-152-166-201-152
最低 206-124-131-145-180-131


実数値や個体値ポケモン徹底攻略様からお借りしています。
誤字・脱字、情報の間違い等ございましたらコメントで指摘して頂ければ幸いです。

アニメを“勉強”するのは間違いか?

安達としまむら」の5話を視聴した。

話題にこそ出したのだが、このアニメを言及していきたい訳ではない(ファンの方申し訳ない)。

なんというか、この手のアニメ──安易な分類分けは危険なことは百も承知しているが──を視聴すると起きることがある。

内容を理解出来ないのだ。

この現象は俺ガイル(という略で良いのだろうか)でも起きた。

単純なストーリー、流れが追えていないのではないと思う。

なぜなら、基本的に一定の理解を得られないときは二周以上欠かさないからだ。

もしかしたら、私の理解不足ではなく、作品の表現力不足や伝えたい内容が大してないのかもしれない。

作品によっては零ではないかもしれないが、基本的にアニメ化までしていて、しかも大抵突き当たるのは有名な作品──件の俺ガイルなんて「このライトノベルがすごい!」に何度も受賞していたはずだ。一応アニメと小説というメディアの違いを理解せよ!事案ではあるが。──が多いため、今回は私にがある前提で進めていきたい。
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※伝説の会長。エ○ゲでもこのイメージが離れなかった諸兄は多いのではないか。


大体そういうときはGoogle様に頼って、感想記事や実況板で補完し、一先ず自分を落ち着かせる/誤魔化す。

ただし、基本的にはそういう書き込みをするような人は作品が好きだから布教をするのが主な目的であって、確実に私にとって欲しい情報(傲慢な奴め)があるとは限らない。

今回も最終的にはそうするのだろうが、ちょっと待って欲しい。

「アニメを勉強したこと」がないのではないだろうか。

ここで話したいのはアニメ史や業界がどうなっているのかではなく──最終的にはそれもあって(闇深案件なども)アニメが作られているので簡単に切り離せるものでないことは理解しているはずだ──ワンカット毎の意味合いや、人物・背景・小道具とそれらの見え方と意味、セリフ同士の間(無論息遣いも)から推測できること…他にもあるのだろうが、少なくとも今の私の想像力ではこれが限界だ。

これを把握できれば多少は作品の理解に繋がるだろうか。

何か受験の時に聞いたような、試験問題を作れればその手の問題は解けるみたいな発想だが、それほど間違っている気はしない。

問題は、単純に莫大な労力がかかりそうなのと、その大変さもあって作品は肌で感じれば良いのではという一般論じみた逃げが常に付き纏うことだろうか。

後は、扱う内容が手広すぎるせいで、ある種この世全てを学ぶみたいに物理的に不可能なことを発言してないか…だろうか。

ただまあ、実際にアニメ制作者はいるのだし、お禿様が自衛隊とオカマが存在しないことを嘆いていた(?)し、大丈夫だろう。

だから、普段視聴しているのはもう少しだけ注目するのに留めて、実践するなら一番楽そうなのは時間的に映画だろうか。

【ポケモン剣盾】人事を尽くして勝利を掴むためには【あみゅ氏】

今日も今日とてアローラ!

前回(GOTCHA!で振り返る感動【ポケモンSM/USM】 - みなみのことうから)約一万文字で私にとっての第七世代を綴ったのだが、その半分を占めたあみゅさんに関して嬉しい内容・続報があった。


私のポケモン対戦実況の中で、最高峰だと思っているシリーズである人事シリーズが剣盾にて復活したのだ。

ニコニコ動画リンク
【ポケモン剣盾】真・人事を尽くすアグノム厨 DAY1【勝率3割からのRe:START】 - ニコニコ動画
YouTubeリンク
https://m.youtube.com/watch?v=pU5ubCtRSAk

※私はニコ厨なので、ニコニコ動画をオススメしますが、あみゅさんにご飯代を上げたい方はつべを開きましょう。
※無断転載等で問題がありましたら、お手数ですが、ここのコメント欄に直接お願い致します。

ただし、昨日投稿されたDAY1は失礼ながら普通の対戦実況に留まってしまっているように感じた(期待しすぎとも云う)。

勿論、昨今の商品レビューと化した実況動画(と呼んで良いのかも判断しかねるが)と比較すれば、特定のポケモン固執せず──アグノム厨というタイトルなので言葉は矛盾しているものの──しかも直接対戦と関係のない内容を話すということが少ないのは意味があるだろう。

だが、何故そうなっているのかを考えることは出来る。

結論から云うと、高いモチベーションの維持より深い観察旧人事(七世代)と新人事(今世代)の間に以前と比べると損なわれてしまったからだろう。

恐らくそれはあみゅさん自身が一番痛感していることで、再びこの企画を立ち上げたきっかけで語っている。

・最終日ぐらいの貪欲さをもっと日頃から出せていれば全然違う結果だったのでは?
・レートに向き合う以前に精神的余裕が無かった(気がする)

私の中で後者は普段の動画のみではあまり推し量ることが難しいのだが、あみゅさん自身も「気がする」と懐疑的だ。

ただ、これも前者の「貪欲さ」に歯止めがかかっていたと考えると一応の納得は得られそうだ。

話を戻すと、旧人事の良かった点は
①徹底した型や並びの把握
②特に終盤だが、緊張感のある態度
③常に話し続けている

あたりだと思う。

以下に理由を述べていく。

①の型や並びの把握は、多くの構築記事を読み込んだり、実戦の経験を積んでいくことによって培われるものであり、自分のパーティが相手に勝利するために乗り越えなくてはならない問題を出来るだけ具体的かつ明確にする際に土台となる基礎知識に相当する。

具体的には役割対象を明確にする、ダメージ量からの型の判別、最終的な勝ち筋の追い方、ケアすべき行動などに生かされる(ただし、人事の終盤になると、構築相性が悪いなどの状況を加味して「人読み」という更に上の要素も含まれてくるが)。

②の緊張感は非常に重要な要素だ。

緊張感とは、フィールドに出た時に発動する特性で、相手のきのみの効果を…

ではなく、良く聞く内容かもだが、過度な緊張(ストレス)は思考の視野を狭めるため追うべきではないが、ある程度の緊張は思考を弛めずに常に勝利への道筋を立て、同時に敗北に繋がる行動の抑止に貢献する(これを正しく考えるための判断材料、根拠として①の知識が大前提となってくる)。

また、何事においても緊張するのは、自分がそのことに一定以上の自信・やる気を持っていて、それが失敗するのではという恐怖や不安が行動として表れるのだ。

つまり、今回の場合、「勝ちたい」という貪欲さがあるからこそ負けは怖いのだ。

だから、身が入っていない対戦では考えることをそこそこにして選出もするし、直感的に技選択をする。

何も直感が全て悪とは思わない──直感とは今までの経験によって培われた無意識的な思考結果だからだ──が、TODによる敗北という特殊な状況以外では思考時間をしっかりと取れることを頭に入れるべきだ。

③の話し続けるは【ポケモンUSM】アグノム厨-6-【レートを溶かした際に行う正しい対処法】 - ニコニコ動画の回でも力説しているが、思考の整理の一助になるのだ。

実況というスタンスをとっている以上当たり前のように思えるかもしれないが、言葉に出すことで自分の考えの間違いに気付きやすくなる効果も期待出来、もう一度考える機会を与えてくれるだろう。

ちなみに、あみゅさんが大会などで「考えろ」と言っているときは戦略がまとまっていないときなので、ミスを誘発しているかもしれない(検証はしていないが)。


長くなってしまったが、以上三つのことを欠かしていないときのあみゅさん(誰でも該当出来るのだが)は強いし、考えがブレない。

だが、翻って昨日の動画は勝率こそ決して低くはない──序盤の勝率3割は目を瞑るにしてもだ──が、目指すところにはまだ遠いように思われる(もし、それでも結果を出していたら他に理由があるのだろう)。

何故か。

簡単だ。

①、つまり戦略を立てる際の大前提となる型の把握を怠っていた所為だ。

良く分かるのが第一試合のブリザポス対面(地面技の有無やトリル展開)や第三試合のガラルファイヤー対面(弱点保険持ち)だ。

ただ、そうは云っても勝てる試合もある。

事実両試合とも型判別に時間はかかっているが、勝利している。

流石は新最実の主催だからか?

そうではない(部分的にはそうなのかもしれない)。

それは今まで培ってきたアドリブ力(りょく)の高さと、相手よりも思考の精度が上回っていたこと(誹謗中傷したいのではない)、ちょっとした地雷要素(アッグ)のおかげだろう。

だが、以前のあみゅさんならパーティの見せ合い段階で触れられる範囲の内容だったように思える。

私のことがただの押し付けがましい厄介な奴に見えるかもしれないが、それだけ凄いものを持っていたから、また発揮して欲しいという期待のために書いた。

この記事をもし本人に見つけてもらえるなら、それ以上に色々な構築記事を読んで勉強しているだろうから嬉しい限りである。
















人事シリーズを再開してくれたあみゅさん、炎上はする割に尻に火がつきにくいあみゅさんを焚き付けてくれた記事(【USUM】s18使用構築 あみゅ偽装パーティ - reika-po blog)を書いてくれた方ありがとうございます。

GOTCHA!で振り返る感動【ポケモンSM/USM】

✴︎ボツ記事だけれど下書きに残っているのが気になったので供養も含めて載せておきます。
(追記)加筆修正したらちょっとしたレポートの分量になってしまった、後悔はしてないです。



何か書きたいけれど、しっかり書く気がなかったからTo Did(To Doではなく、今日やったことを書くの意。恐らく英語的には正しくない)を書くことにしよう。

これは一般にVtuberや生主の自分の一部を切り売りする行為(大いに語弊あり)に含まれかねないが、そこまで考えないで動く方が良いことは多分にあるのでそうしていこう。

ただ、改まって何々をした!って書くのは思ったより恥ずかしい感じがする。

言葉にしたせいで余計に強まってしまったが、めげずにいこう。


タイトルの通りGOTCHA!のPVを今更ながら見た。

直接のきっかけは、いつも回覧しているまとめサイトの記事だ。(といっても私は人と少しでも違うようにしていたい部分があるから、一般的なまとめサイトといささか趣きが違うものをまとめサイトと呼びたくないのだが…分類的にはこうなるのだろう)

そもそも、【冠の雪原】みなみのことうから感謝【ポケモン剣盾】 - みなみのことうからの回を見て頂いた人なら、私がポケモン公式Youtubeチャンネルを登録していることを類推しているだろうし、それなりに話題になったので当然見ていると思っていたかもしれない。

だが、私は見ていなかった。

何故か。

サムネイルにいるエースバーンにトラウマがあるからか?

違う(因みに火炎兎はむしろ好きな方なのでこれからも使ってあげたいのだが、私の次に使いたいパーティにはあっていないようなので†お留守バーン†だ)。

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※お留守バーン 何を思って作ったのかは定かでない


単純に興味が薄かった。

というより、なんでこの時期にPV?というのが第一印象だったと覚えている。

ただまあ公式チャンネルはヒトカゲと焚き火ASMRだったり、ウーラオス対最強軍団だったりの意⭐︎味⭐︎不⭐︎明でフシギバナというほどでもないけれど、直接ゲーム本編系列と関係が薄そうだし、スルーしても良いかなあという動画をあげるので、その類いと思っていた。見ていないが最近上がったAcaciaもそうかもしれない。

とはいえ、載せないですが良く見ているブログでもこのPVについての感想があったり、好きなポ実の方も──ポケモン実況者の略称。初めて聞いた時はなにか卑猥なものを連想した──話題にしていた。

どちらもPV自体をを大絶賛するようなものではなかったと覚えている(かといって物申してもいない)。

要するに、心を震わせる程には惹かれなかったのだ。

だが、別段これは不思議なことではない。

想像してみて欲しい。

貴方の好きなコンテンツ(ゲームや漫画、アニメ、ドラマ、動画なんでも良い)があったとして、その魅力的だと感じている部分以外で何かの発表──それも次回以降の方向性を決めるほど大きなものではない──があるとしよう。

それを絶対に見るという強い意志がある人は…いる気もしてきた。

というよりも、現に視聴数を見ればそちらの方がきっと多数派だろうから、これはマイノリティな発言(それもわりかし淘汰されうるような種類)だ。

だから、私の意見はちょっと好きかなくらいのVtuberが自分にとって全然知らない人とコラボする放送を最推しと枠が被ったからパスしたぐらいに眺めて欲しい(縁のない人にとっては呪文に聞こえる文章だな…)。


逆に言えば、頭の片隅に小規模でも常に存在していて、暇になったら見るということなのだ(見てやるかぐらいの傲慢さも含んでいるかもだ)。

だから、見た。

それも違h…公式?の動画で。気付かず開いても犯罪なのだろうか。

感動しなかったといえば嘘になるかもだけれど、別にトレーナーとかそこまで興味はないため──これは別の機会があればしっかりと語りたいのだが、「推す」のが使命という在り方は元来私の中にミジンコほども存在していないので、完走したアニメ作品に絶対好きなキャラクターがいる理論を持っている方がいたら申し訳ないが、そこを留意していただいた上で続きを読んでいただきたい。というより、その感性って女性寄りの感性な気もするのだがこれ以上はやめておくのが賢明か──前情報と相違はなかったような気がする。

ただ、アローラ組のZ技ポーズに特攻ダメージを持っているので、その部分は良かった(お前もLDSかと思った貴方はきっと正しい)。

アローラが良かったとだけばかり書いていると懐古厨のようでどうにも消化できない気持ちがあるため、ここで一つ何が良かったのかを書いておこう。


まずは私と作品の関係をば。

所謂第七世代全般は時間がないを言い訳にして、ゲーム本編を友人に任せて(今でもちょっとひどい事をした気がする。すまん)過去の準伝説解禁後──ポケモンバンク後──の対戦環境から始めた。

これ自体はラティアスを軸にしたパーティを組んでいるので割と自分の中では普通だ。

だが、その直後から全くと言って良いほど記憶がない(恐らくはVtuberにハマり、アニメも昔のものだけをリピートしていた時期だ)。

良い機会なので、5世代終わりあたりから見続けている、とある実況者の動画を目安に確認してみることにした。

あった。

しかも名前を知らなくてもすぐに特定出来るレベルの内容だった(狭い界隈だもんな…)ので詳細は控えておく。

おこうと思ったが、そうするとこの後の話は全く出来なくなると気づいたので、地球圏を飛び出すくらいの覚悟で続きを書くことにしよう(@あみゅさんや関係者の方々、問題があったら消しますのでコメントに書いていただけると幸いです。ちなみにTwitterはしておりませんので、お手数でしょうが直接お願い致します)。

私を再熱させたのはこの動画だった【謝罪】6月24日の件とこれからのこと - ニコニコ動画(見ていて気分が良くなる動画ではないので、閲覧注意)。

まずは、私にとって@あみゅ(今はあみゅの方が正式名なのだろうか)とは、自身の青春を語る上で8位以内に入るくらいの人だ。

出会いは同年代でニコニコ動画のランキングを見ていたら目には入っていただろうBW2最強実況者決定戦だ。七年前って嘘だろ承太郎…

当たり前ですが、このままずっと若い子が知らない話を続けます(私よりもおじさんだと分かった人はこんなところで暇を潰していないでランクマ潜って♡)。

当時はナウでヤングなミーハーで、かつ自分でもそれなりに親しみやすい「ポケモン」というコンテンツ、ハマらないはずがない(実際に同じような心境で実況を始めたカメックスも多数いるとかいないとか)。

最強実況者決定戦(以下諸々を配慮して旧最実と呼ぶ)の頃のあみゅさんは比較的若くて実力がある枠──あみゅさんはBWの中頃あたりから投稿しているため新参というわけではないはずだが一応──だと思っている。

勿論、初めて見たと言って良い動画シリーズだったので、これは当時の評価ではないのだが、その頃は気になった方の動画の大半を遡って見ていて、更にこの大会の前後で参加者の一部が実況を辞めるという宣言があったことも相まって、結果的に新世代のXY時代開始直前で注目していたのがあみゅさんを筆頭にした方たちだったのだ。

私も新作を買って──当時の現行作は対戦が事実上終了間際であったので──完全に一致したものではないが、同じ舞台(レーティングバトル)で戦いたい!と思うのは至極当然の流れだった。

その内、準伝説を使うために結局過去作をほぼ全て集めるようになり、その過程で相棒に出会うのだが、それはまた別の機会にでも。

ここまで、あみゅさんに関する思い出しかも出会いの内容だけで結構語ってしまった気がするので、少し巻いていこう。

6世代はXY期というよりORAS期の方があみゅさんのメインだと思っているが──これは相棒のアグノムが準伝説ポケモンなので私のラティアス同様、発売後すぐには対戦環境に存在しないため当然ではある──見返していて実況者大会の記憶がMECあたりで止まっている…いやラスフェスは記憶があるから絆杯だけ記憶が薄いのかな…本筋のレート動画の記憶もあるしな…と若干本当にあみゅさんの動画が好きなのか不安になりつつも、やっぱり見返すと面白いし、D振りマンダを筆頭に変な型(褒め言葉)に対する安心感やライボバックだったなと思うのだ。
あと名前が痛い個体が多いのもこの世代だろう。

他にも生放送ネタなど数々が思い起こされるが、面白いだけではなく、しっかりと対戦の勉強になる要素が多分にあるのだ──これはあみゅさん自身も他の実況や生放送、ブログで勉強しているという旨を語っていたこともあり、大袈裟ではないだろう。

ちなみに、その中で最高傑作の一つだと思っているし、一番参考になる実況は第7世代の「人事を尽くす」シリーズであり、あの考え方を常に出来れば過度の豪運と地雷、初見要素以外はほぼ完璧に対処できるしと真剣に思えるほどのものであり、その思考過程を実況動画内にほぼ全て載っている点が素晴らしい(最終回のオチは悪いという意味でなく酷かったが)。


まあ、そういう風にリスペクトも入っている方の謝罪動画だ。

見たくもなる。君、前半部分と言っていること矛盾してない?

正直、見ていて面白いものでもないし、部外者視点で言えば割とどうでも良い部分も多いが、それを理由に活動を辞めるのは勿体なく、つまらなくも思った。

割と後々もやらかし?をしているので多分そんなことにはならないと今は思っているが、逆に改めて真剣に見る良い機会となった。

そこに最強実況者全力決定戦(以下新最実と呼ぶ)がやって来た。

あみゅプレゼンツと云っても遜色ないメンバーで、8割くらいは聞いたことある方だったが、しっかりと見たことがある方は半分もいなかったと記憶している。

そんな事前情報があろうがなかろうが関係ないほど熱かった…ただ熱かったのだ。

このときは基本YouTubeでの視聴を主にしていたので、普段よりも対戦内容にだけ意識を割いて見ていたのだが、大会中に喜怒哀楽全ての感情を出して見ていたことは忘れ難い。

視聴前はあの人良いイメージないんだよね…と偏見を抱いていたような方(すみません)の動画も僅差での勝敗だったり、変な型を見せるので(最初は倒すべき魔王としてだったりもしたが)気になって視聴し、はっきりと好きということにはならなかったが、せめて大会中は見てみようと思えた。

やはりどんな方であれ、実況をするくらいにはこのゲームに対して思うことがあるのだし、全員がレーティングが高い=軽い気持ちだけではそこには到達できないのだと実感させられた。

そして、刻一刻と予選通過、敗退が判明していく。

この頃になると、もうどっちも応援している方しか居なくなり、動画の終盤で決着=予選敗退と分かったときの悔しさは当人ほどではないかもしれないが、ほとんど自分のことのように感じられてしまったし、勝者もまた同様に我が事のように感じられた。

しかも、(ネタバレになってしまうが)参加者の実力が絶妙なバランスで展開されていたので、三勝一敗という高成績でも三すくみのため通過できないという恐ろしい場面が最終的に全4ブロック中3ブロックも起きたせいでこの一体感を伴う悔しさは加速していく。

この辺りの展開はもう完全にバトル漫画──といってもカードゲームや麻雀などの頭脳系だが、熱い展開がある種類のだ──と変わらないもので毎話熱中して続きを楽しむ読者そのものであった。

折角なので、あみゅさんは如何だったかというと、例に漏れず三すくみに陥り、史上初の1on1二回戦を行い、最後の最後で選択を誤り予選敗退となってしまった(明らかに結果論ではあるが、最初に考えていた自身を信じて欲しかった)。

ちなみに、動画投稿と対戦はそれなりに間を空けて行われるため、参加者全員のアカウントをフォロー、チャンネル登録していると、大会動画と関係ない動画を大会期間中に上げている方もいて、これは負けてしまい、時間が出来たのかと察せてしまったことは少々残念ではあるが、これは通常の動画投稿の頻度が激化していけばいくほど起きてしまう事例だろうし、普段のツイートなども分析的に見て追っていれば把握出来そうなので仕方ない部分かもだ(ストーカーではないです)。

それに加えて、旧最実と似ていて、この大会を最後に実況者大会の出場はせずに通常運営一本に絞る方もいたり、相棒と共に戦えなくなることを危惧したりして、なんとなく視聴者の意識の中で、これ以降大規模な実況者大会が開催されないのではというようになっていた気もする(実際にはそこまででもなかったかもしれないし、今もそれなりの規模で対戦は行われている)。

大会中、炎上もあったのだが、毎度の如くTwitter上で起こる出来事の99.99%程度が私にとって対岸ならぬ異次元の火事なので、ウルトラホールが開かれないと察せられる範囲でしか知り得ないし、あみゅさんの総括動画【実況者大会】ポケモンUSUM最強実況者全力決定戦_総括動画【前編】 - ニコニコ動画(当然のごとく無断転載ですみません)で理解はしたが、こういうことはリアルタイムの“感じ”が優先されるべきだと思うので、気になる方がいれば自分で調べて下さい。

最後に、先程述べたが人事シリーズの完成度だ。

現在の状況やその後で起こり得る事柄を出来るだけ多く網羅的に列挙し、優先度をつけて勝利へと近づけるために相手の行動の可能性を狭めていく…まさに科学的思考──今時ならホームズよりコナンかもだが「あらゆる可能性を排除して残ったものがどんなにありそうになくても答え」という考えのこと──なのだ。

そしてそれを体現するかのように着実と勝利数を稼いでいくあみゅさん。

既に時代は新世代へと移っていたが、アローラに残るという決意が行動へと繋がっているように感じられた。

更に言えば、私自身もラティアスが使えないかも、レーティングバトルの形式が変わり、あのちっぽけでも意味の大きな数値がなくなるという無常感、あみゅさんと戦えるかも?──この時期、あみゅさんは特定の時間帯(20:00-22:00だったか)で毎日5戦前後すると決めていた──という野心を抱えていたため、いつも以上に取り組んだ。

色々な好条件が噛み合って自分の中での瞬間最高レートも取れたし、他の方の動画でそれなりに(私の中ではかなり)レーティング数値の高い方とも対戦出来て、しっかりと勝利を勝ち取れることもあった。

ちなみに、現行作品ではその考え方が通用しないのかなと悩んだ時期もあったが、自分の中でうまく考えに合う個体や組み合わせを朧げだが掴めてきて、やはり正しかったのだなと再認識しつつある。


と、ここまで長々とゲームとの思いを書いてきたが、アニメ「サン&ムーン」(以下サンムーンと呼ぶ)についての感想もある。

この流れでこの話を消費させてしまうのは凄く勿体なく感じるくらい良い作品であるのは確かだし、記憶が曖昧になっている部分が多分にあるかもだがセットで語ることで余計にアローラが良かったのだという証明の一助になればと思う。

このアニメで真っ先に取り上げられるのは、作画が大きく変わったことと、長年ポケモンリーグを優勝出来なかった主人公のサトシが優勝したことだろう。

アニメの作画に関して、私は本編に関わる大事な人物などが認識できる程度なら気にしない質だし、前作を筆頭に過去作をそこまで真剣に全話見ていたわけではなかったため、ポケモン作品をシリーズとして見るには不適切かもしれない。しかも優勝の話題で見始めた勢だから余計にアレである。

そんな純粋でない経緯で視聴を始める訳だが、まず驚かされるのが大枠の旅物語を止めて、固定のメンバー6人がメインで進んでいく。

1話と2話以降で主人公と他メンバーの関係性というか距離感が大分違う感じがする──これはまあクラスメートと見知らぬ観光客と間柄が違うのだし当然だろうか──ので私は少し戸惑ったのを覚えている。

だが、そんなわだかまり/打ち解けない感を各話サトシとメンバーの中から数名選んでのエピソードがあって大体2クール(24話あたりが一章と思っている)かけて解消していく。

その前後までが、それなりに言われるパロディが古かったり、押しが強くてキツいと言われがちな回が多く存在している印象がある。

続く二章はアーカラ島編(話数としては43話までのカントー出張も含むだろうか)だろう。

この辺りになると、凄く先の展開が整っていて、ある種快感を覚える程の流れだ。

話の内容を詳細に述べるつもりはないので、アマゾンプライムに入会している方は送料無料以外にも特典があることを忘れず、見てみると良い。

この二章の中で特に言われそうな内容はかつての旅仲間のタケシとカスミの登場回と、続くZ技(今更ながらZワザが正式らしいが気にせず使っていく)とメガ進化のぶつかり合いの回だろうが、私の思い入れが強いのは40話の「アシマリオシャマリ、いかりのダダリン」だ。グリーンフラッシュ回も思い入れが強い。

この回はZ技を初めて発動させるスイレンが可愛い…のは自明だが、Z技が戦うための道具として使われるだけで終わっていないのだ。


ポケモンの批判の一部に動物を戦いの道具にしているというものがある。

別段それを否定も肯定もしないが、実際問題5世代以降の新要素と言えるような類い──ジュエル、メガ、Z、ダイマックス──は少なくともゲームでは戦いのためにしかなっていないはずだ(メガするのに絆がいるとあるが、疑いたくなる悪役がいたりいなかったりするから私の中では厳しい)。

その中で芸のためにZ技を利用する。

これは一見異常な行為な気がするのだが、Z技をトレーナーが発動する際に必ずアローラの守り神に感謝するという気持ちと行為として、ポーズ──要するに奉納の舞を捧げるとでも解釈すれば良いだろうか──を取る。

だから、神々から分けて戴いた力を色々なことに利用するという(古代からの)我々の理念と通じる部分があり、説得力を感じさせる。少し考えたらおかしな部分があっても、それなりの理由で語ってくれれば、燃えて萌えられる秘訣という学説もある。

しかも、この回を筆頭に掲げたが、基本的にサンムーン全体としてこの考えは伝わってくるものだし、それは日本に住む我々が失ってしまったものを秘めているような気がしてたまらないのだ。

少々脱線したが、続く3章(55話と見るか90話と見るかは分かれるだろうがあえて広く取ろう)はゲームをなぞったような展開と、ゲームでは多くのエピソードが描かれなかったUB(ウルトラビーストと呼ばれる別次元のポケモン)を大きく補完したり、設定を面白く調理したエピソードがメインの章だ。

ここで面白いのは、不評な親子喧嘩を出来るだけ取り除くためにメインの悪役をマッドな研究員(ただし愛され役でもある)ザオボーに据えたり、コスモッグベベノムという子供と云っても差し支えないであろう役のキャラを二度に分けて登場させることで、作品のテーマの一つ「親子関係」を意識させる作りで、最終章への架け橋にもなっている。良く考えずともシェイミのエピソードもこの一連に並べられるだろう。

そして最終章だ。

ここもきっと上中下編で分けて良いのだが、109話までのポニ島編(主にカプ・レヒレが見せる幻影)と、127話までのリーグ開催までの急に皆が闘争心を露わにしてZ技を発動させたり、新たな仲間を得たり、進化したりする流れ──所謂修行回に当てられるだろう。だが、これは予想以上に直感的にもこれから皆が戦うことを意識させてくれて非常にポイントが高い──最後に、成長したサトシがアローラで得たものを戦いの中で見せて恩返しするリーグ編だ(勿論他のメンバーも様々成長しているが、締まりが良いのはこちらだろう)。

やはり、最後だけあって色々語るべき内容がある。

固定メンバーの関係性の深化や因縁のバトル、これまで紡ぎ上げたトレーナーとポケモン間の絆、何度だってやり直せる温かみ、アローラの危機は皆で解決していく⇔一人だけの英雄とならない、実況の熱演が更にバトルの良さを掻き立てるなどなど挙げられるが、やはり外せないのが4話使って描かれたフルバトルだ。

全体的な作品の目的として、メインのキャラクター全員に焦点を当てるという試みがなされており、それは人間もポケモンも同等だったためか新メンバーの加入がかなり慎重だったように感じる。

その甲斐もあってか、できるだけ多くのポケモンたちが普段からモンスターボールから出てトレーナーと一緒に生活している様子が頻繁に描かれる。

これにより、「サトシのピカチュウ」と云えるような、このポケモンといえばこのトレーナーという感覚が強まり、更に言えばトレーナーとの絆も重要だと思われるZ技の発動、威力にも説得力を与えていそうだ。

そう云った事情があってか、全て計算の内か、リーグの決勝戦も従来のフルバトル(6vs6)とは異なり、3vs3という比較的小規模の戦いであった。

それを掟破りのフルバトル・1試合に2度のZ技、親・師匠・因縁のライバル越えという由緒正しき王道熱血バトル漫画的展開をぶつけてきたのだ。

当たり前だが、燃えを更に熱くするには色々な異なる要素でもって戦う理由を用意していくのが良い。

1+1=2だが、1×1=∞なのだ。

だからこそ、この最終戦は熱い…並大抵の熱さではない。

だが、これはその目で見れば嫌というほど分かって貰えると思うので、多くは語らない。もう語っている。


今更ながら、この辺り、新最実の良かった点と非常に似通っている。

色々な感情を呼び起こすものは人の印象を強くしてくれる効果があるのだろう。

そういう気持ち、多くのドラマ、言葉だけでは語り尽くすことのできない何かが詰まったアローラ地方なのだ。

もし、ここまで読んで下さった方がいて、それでもこの気持ち、あの感動を懐古(と言ってもまだ五年以内だけれども)の二文字で終わらせるなら、それはそれで良い。

だけれど、少しでもこの良さを分かってくれる方がいたなら、アローラの象徴はZ技であるし、これからもし7世代で対戦することがあれば、Z技発動と共に踊って欲しいのである。

アローラはきっと皆がふとした時に思い出して、また帰ってきても受け入れてくれる温かみがあるのだから。

ジセイ

我を忘れて一身に打つ

忘れないために

忘れようとするために

何もなくても

良いことがあっても

全力でやるから

すぐに力不足を思い知り

数度で止める

すぐに始める私がいる

ガラスのように訪れて

水となって融けていく

でも融け切らないものがあるから

堪らずそこに通ってしまう

そういう日々に意味はあるのかい


✴︎明日におはようと言いたい貴方に

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