――あるいは、成長?

失恋・・・をしたのだと思っている。

 

パートナーではない(残念かもだ)。

かといって玉砕でもない。

 

初めは――彼女に。

ただ、それは的を射ていなかった。

 

次いで物語に。

もう少し先があるはずだ。

 

そこから自分に。周りに。世界に。

 

広すぎることもあるが、結構せまくるしい。

矮小にみえて、尊大だったりもする。

 

「世界」なんて少々大げさだと思うかい。

 

でも、それは・・・なんというか遅すぎる別離のようで、宿題を家に置き忘れた午前に似ていた。

 

まあ忘れられた方は、たまったものじゃないのだが。

 

だから・・・だから、取り戻す/つかみ取る のも困難な気がしていた。

 

されど、解はそう多くなく。

ありきたりで、どこにでもある陳腐な/貴重な ものだ。

 

だから何かが起こるわけでもない。

だから自分が許されるわけでもない。

 

――道は前にはないのだから。