今年最後の月初め、あるいはアドベント

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※信頼と安心の手広く使える程よい強力なカード(話とは関係ない)


タイトル通り月初め、あるいは月初(げっしょ)だ。

多くの日本人が一月の月初め、つまり元日をなんとなしに──この言い回しは方言らしい──有り難がるように、私にとって十二月の月初めは嬉しいのだ。

何故か。

アドベントカレンダーを開けられるからだ。

以前友人に話してもまるで通じなかったので一応紹介しておく。

アドベントカードとは、特撮ドラマ「仮面ライダー龍騎」に登場するカード群である。
仮面ライダーが、他の仮面ライダーやミラーモンスターと戦闘する際に使用する。基本的に「召喚機」(バイザー)と呼ばれるカードリーダーに装填することで効果を発動する(余談だが、このバイザーはライダーによってはそのまま武器として使用出来るものもあり、主武装としても活躍する)。

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※アドベント

という定番のボケをかましてみる。
が、そもそも両者共に広く認知されているわけではなく、更にこの二つに接点が余りにもないため、誰も得をしないギャグとなっている。

※それでも敢えて書いたのは少しでも認知が広がることを期待してだ。
※ちなみに、このボケを改めて確認するために「アドベントカード」で検索したのだが、両者混在していて非常に調べ辛いこと請け負いだ。

ここまで何も理解が得られないまま話が進んでいるせいで、既にブラウザバックされていることを予想しながら続けるが、話題にしたいAdvent Calenderは以下の内容だ。

クリスマスまでの期間に日数を数えるために使用されるカレンダーである。待降節の期間(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)に窓を毎日ひとつずつ開けていくカレンダーである。すべての窓を開け終わるとクリスマスを迎えたことになる。

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※元来は特に何もないはずだが、近年はお菓子を筆頭に色々バリエーションがあるようだ。

要するにクリスマスが待ちきれないのだ。
誤解を気にせずに云えば、正月を待ち望む日本人と置き換えてもらえればイメージしやすいだろうか。

引用させてもらったWikipediaには「複数人が持ち寄って特定のテーマ記事を1日から25日まで連日ブログで公開する」という趣旨のアドベントカレンダーもあり、はてなを利用している皆さんはこちらの方が馴染みが深いのかもしれない。

意地が悪い話だが、25日まで(それもお昼を過ぎてから)記事を投稿しているアドベントカレンダーがあるとすれば、如何にも日本人らしいイベント感覚で微笑ましい。


だいぶ話が逸れてしまった。

ところで別段熱心な信者でない私──大抵の日本人に漏れず無宗教かつ聖夜を共に過ごしたい特別な相手もいない──がこの一見退屈な窓開け作業に喜びを見出しているのかというと、見えない部分が少しずつ露わになる所にフェティシズムを感じるからだ。

勿論冗談だが、そこまで特別な理由などないのだと思う──それはそれとして昨今のミニスカサンタなどの要素と脱衣麻雀的なノリを合わせた商品として売れそうな…あまりにも需要的に時代錯誤が過ぎるか?少々雰囲気とマッチしにくい、やっぱり認知がまだまだな弱点もあるかもだ。億が一商品を見つけたら報告していただけると幸いです。

ただ一つ。
毎日開けるあの感じがソーシャルゲームのログインボーナスを彷彿とさせるのだ。

私が子供時代に買ってもらっていたカレンダーは様々だったが、特にお菓子が入っていてちょっと特別感のある種類が好きだった。
時代は変わっても、イクラよりも虹色の林檎の方が嬉しいのである。



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