食べるだけじゃない!?消しゴムが教えてくれる勇気

見ているだけじゃ分からないことは沢山ある。

この「AしているだけじゃB」という言葉はよく使われる。
使われ過ぎて逆に価値を見失ってしまった人もいるのかもしれない。
この言葉は後に続くCを重視されがちだけれど、Aが大事な前提を忘れてはいけない。

本題に戻ろうと思ったが、そもそも中身がない文章だと気付いたので、折角だし好きな話をしておこう。


消しゴム。

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※受験生必須アイテム

日本に住む人なら、よしんば使ったことはなくとも見たことはあるだろう。

新学期が始まってすぐ、落としたそれを拾ったり、忘れたから貸してと何気ない会話から生まれる友情を語るのに欠かせないアイテムだ。

私が語らずとも、きのことたかしのファンなら第一章「出会い」の盛り上がりの一つとして思い起こされるだろう(OPの前までに挿入するのがベスト)。


そんな消しゴムだが、本来の役割は食用──意外と表面は塩が効いていて美味しいが、焼き魚とは一線を画す。食感はグミを期待して食べるべきではない、おすすめは定番のMONO──ではなく文字を消すこと(検索すると予想より消しゴムを食べる内容が散見されるが、私は味諸々の保証はしません)。


話が逸れたが、普通消しゴムを使うときは間違いを訂正するときだけだろう。
あの懐かしき小中学の頃(中学生ではてなのしかも私のページを見ている物好きがいたらそれは嬉しいが)を思い出して欲しい。


どこまで見ているのか分からないノート提出を恐れ、先生の板書をノートに綺麗に写そうとするため行を揃えたり、チョークの使う種類と手持ちのペンの色が足りず辛酸を舐めさせられたりした日々を。

日直で当てられるから宿題として解いてきたのは良いものの、正直なところ良く分からない問題で、頼れる伊藤君(誰だよ!?)に見せて貰う気まんまんで早めに登校した日々を。
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※伊藤君


その時貴方は何の気なしに自分の答えを消しませんでしたか?

ただ正しい答えを優先して書き写そうと必死になっていませんでしたか?

もしそうだったなら貴方は少し惜しいことをしたに違いない。
問題を誰かに教えて貰ったことなんてないよという貴方も考えの途中で最初からやり直す為に全消ししたことくらいはあるのでは?

その時消しゴムは、単に文字だけでなく貴方という太陽系をも消していたかもしれません。

何故か。

消してしまった貴方の考え、それ自体は答えとして違っていても、別の観点から見れば勉強の種になり得たかもしれなかったからだ。

ふとした瞬間に見返して新たな気付きが得られたかもしれないからだ。

でももうそのノートに残っているのは伊藤君の答えであり、山田先生の解答でしかない。

貴方の稚拙で安直かもしれないが、考え挑もうとした闘いの軌跡は存在しない。


「消しゴムで消すのは一瞬、消えるは一生」

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